
健康食品や化粧品の広告記事を書くにあたって、それらが医薬品と間違われるような表記はしてはいけないとされています。これは医薬品医療機器等法(以下薬機法)という法律で定められており、これに違反してしまうと罰金などの措置が課されてしまうこともあるため注意が必要です。
例えば以下の文章が広告記事に載っていたと仮定して、どれがしてはしてはいけない表記なのでしょうか?
「この化粧品はアンチエイジング効果があります」
「ニキビ肌に効く化粧品です」
「薬剤師がおすすめする化粧品5選」
「この健康食品を摂ることで便秘予防になります」
「目にいいサプリメントです」
答えは……
薬機法的には全てNGな表現となっています。
してはいけない表記や正しい表記の仕方を学び、YMAA認証マークを取得することでクライアントや読者に「私はちゃんとした広告記事を書けますよ」とアピールすることができます。
気軽に取得できるため、「ブログやライターのお仕事で健康食品や化粧品の記事を書きたい」と思っている方はこのYMAA認証マークの取得をおすすめします。

筆者も2025年1月に受験して合格したため、その時の体験談も元にご紹介します!
YMAA認証マークとは


一般社団法人薬機法医療法規格協会のホームページでは、このような制度とされています。
薬機法、医療広告に関わる広告取扱者がその法律の知識を習得している証として取得者個人にYMAAマークの使用を認める制度
YMAAマーク薬機法・医療法適法広告取扱 個人認証規格の概要と目的|般社団法人薬機法医療法規格協会ホームページより引用
受験は無料で何回でもでき、合格したらYMAAマークの発行申請ができます。
上の画像は筆者が取得したYMAA認証マークであり、試験に合格した日付が入っています。
発行を申請する際は6600円の費用が必要です。
更新は必要なの?と思う方も多いと思いますが、こちらの認定は一度取得すると更新は不要!
更新費用もかかりません。



一度YMAA認証を取得するとずっと使えるのがいいですね。
実際に受験してみて


試験を受ける上での勉強方法や、受験してみての感想をご紹介します。
勉強方法
YMAA認証試験の受験後に、試験範囲の資料をダウンロードすることができます。
薬機法、医療法と2つの分野に分かれた資料になっており、個人的には薬機法分野を重点的に勉強すると今後活かせることが多いと思います。
まずは受験し、合格できなくてもこの資料を活用すると次回の合格率がグッと上がるのでおすすめです。



筆者もこの資料を活用し、2回目で合格することができました。
試験に実際にかかった時間
仕事や子育てで忙しい方は受験する際どのくらい時間がかかるか気になりますよね。
私もまとまった時間がないと集中して問題が解けないと思い、時間を探すのに苦労しました。
問題は全部で60問あるのですが、全て解き終わるまで30〜40分くらいかかりました。(私の場合なので、あくまで目安です)
問題は一度回答しても前に戻るボタンがあるので、あとで変更することもできます。
まずは直感でサクサク解き進めていき、気になるところだけあとで見直すといいでしょう。



試験には1時間ほどかかると見込んで、時間に余裕がある時に受験しましよう。
合格率、難易度について
YMAA認証マーク資格試験の合格率は30.7%(2025年2月現在)とされています。
この数字だけ見ると難しそう、と思う方も多いのではないでしょうか。
ですが元々医療系の国家資格を持っている方や、医療ライターですでに活躍している方にとっては、そこまで難しい試験ではないと思ったのが感想です。
また受験後に資料がもらえるため、2回目の合格率はかなり高いんじゃないかな?と思います。
YMAA認証マークを取得するメリット
YMAA認定を取得すると、以下のメリットが挙げられます。
- 薬機法を意識した記事の執筆をするための、基本的な知識を身につけれる
- 薬機法を違反するリスクを回避できる
- 低コストでクライアントへのアピールができる
- 自信を持って化粧品記事、健康食品記事が執筆できる
デメリットは特に思いつかないため、美容、健康分野に興味のあるタイターさんはぜひYMAA認証を取得することをおすすめします!
まとめ
薬機法の勉強をしたことにより、広告記事での化粧品や健康食品の表記の仕方は本当に難しいことを学びました。
知っていなければ罰金など、思いもよらない罰が課せられることもあるため、正しい知識を身につけることは大切です。この表記はダメだけどこの言い換えだとOK、など自分で言い換えの引き出しを増やしていきましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございました!